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2017 年度 実績報告書

X線バーストシミュレーションによる中性子星内部構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K05083
研究機関九州大学

研究代表者

橋本 正章  九州大学, 理学研究院, 教授 (20228422)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード中性子星 / X線バースト
研究実績の概要

中性子星の内部構造を決定するために、状態方程式、超流動パラメータ、パイオン凝縮のパラメータをrealisticなモデルを用いて制限した。その際、最近の低質量X線連星系におけるcoolingのデータを用いた。さらに、冷却のデータに関して、最近の冷却データでは、データを(Light Curve of Accreting Neutron Star MAXI J0556-332)未知のエネルギー源で説明するという間違った考えを、水素燃焼で説明可能なことを示すことができた。さらにX線バーストを現実的な進化コードとカップルさせて解くために、新しい近似ネットワークを作った。この核反応ネットワークをつくるためX線バーストのone-zoneモデルを用いて、large networkを用いて核合成を計算し、正確な元素合成過程を調べ、近似的反応過程を調べ、large networkの結果を再現するようなアルゴリズムを開発し、核エネルギー生成率、元素組成比の再現を行った。また、状態方程式と中性子星の熱的進化の関係を調べるために進化コードの状態方程式の部分を変更できるようにコードを改良していった。さらに、進化計算に用いるopacityを最新のものに改訂したが、結果として従来とあまり変更がないことが判明し、投稿論文のrefereeに批判がまちがいであることを示した。このように、新しいX線バーストの計算の準備がほぼ完成した状況にある。次の課題としては、幾らかのX線バーストのlight curveの定量的再現がどこまで可能かを調べること。次に多数回のバースト計算が可能かを調べる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Quiescent light curve of accreting neutron star MAXI J0556-3322017

    • 著者名/発表者名
      H. Liu, Y. Mat- suo, M. Hashimoto, T. Noda, M. Y. Fujimoto
    • 雑誌名

      Journal of the Physical Society of Japan

      巻: 86 ページ: 1-4

    • DOI

      https://doi.org/10.7566/JPSJ.86.123901

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Neutron star cooling with various super uid and superconducting states:2017

    • 著者名/発表者名
      T. Noda, M. Hashimoto, Y. Matsuo, N. Yasutake, T. Maruyama, T. Tatsumi,
    • 雑誌名

      Proceedings of the 14th International Symposium on Nuclei in the Cosmos (NIC2016),

      巻: 14 ページ: 1-3

    • オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] クォークの2SC カラー超伝導と核子の超流動を考慮した高密度星の冷却計算2017

    • 著者名/発表者名
      野田 常雄,安武伸俊,橋本正章,松尾康秀,丸山敏毅,巽敏隆,藤本正行
    • 学会等名
      日本天文学 会2017 年春季年会,九州大学

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公開日: 2018-12-17  

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