不安定核における核子間テンソル力の特異性の影響

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K05091
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 大阪工業大学
• 研究代表者: 明 孝之 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (20423212)
• 研究協力者: 土岐 博 大阪大学, 核物理研究センター, 名誉教授 (70163962) ; 池田 清美 理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 客員研究員 (40011548) ; 堀内 昶 大阪大学, 核物理研究センター, 招聘教授 (60027349) ; 須原 唯広 松江工業高等専門学校, 数理科学科, 講師 (10708407) ; 山田 泰一 関東学院大学, 理工学部, 教授 (70200722) ; 井坂 政裕 大阪大学, 核物理研究センター, 特別研究員(PD) (40708434) ; 梅谷 篤史 日本工業大学, 共通教育系, 准教授 (20454580) ; 加藤 幾芳 北海道大学, 理学部, 名誉教授 (20109416) ; 菊地 右馬 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 特任講師 (00648024) ; 土手 昭伸 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 研究機関講師 (90450361) ; 船木 靖郎 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (00435679)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 核力 / テンソル力 / 第一原理計算 / クラスター / 分子動力学 / 共鳴 / 複素スケーリング法 / 相関関数

研究成果の概要

原子核は陽子と中性子が核力により結合している量子多体系である。核力には等方的な性質をもつ「中心力」と非等方性をもつ「テンソル力」がある。本研究では後者のテンソル力が原子核の構造に与える影響について調べる。その目的のため、本期間は核力を用いる原子核理論の構築を行った。その結果、理論体系が完成し軽い原子核の厳密計算を再現することが分かった。今後は本理論を様々な原子核に適用しテンソル力の働きを解明していく。他に不安定核やK中間子を含む原子核に現れる多体共鳴状態の性質についても調べた。

自由記述の分野

理論核物理