国際宇宙ステーションで進められている宇宙線観測実験(CALET実験)で得られた原子核成分観測データの初期解析を目的として、解析方法の開発や観測データの解析を行った。 まず、検出器に入射した原子核の飛跡再構成アルゴリズムの開発・改良と、検出器中に含まれるシンチファイバーの位置較正を行い、飛跡再構成の精度を向上することに成功した。次に、電荷決定、エネルギーの測定の方法を確立した上で、測定データの解析を行った。並行してシミュレーションを行い、検出効率を算出した。現在これらの成果に基づいて最終結果となる陽子・ヘリウム核の絶対強度、ホウ素核/炭素核比の算出を行っている。
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