我々は印刷技術を用いた集積回路の高密度実装技術の開発を行なった。高エネルギー物理学分野で用いる放射線測定器のセンサからの電気信号読み出しには、特定用途向け集積回路(ASIC)が実装された回路基板が用いられるが、測定器の小型化と読み出しチャンネル数の増加、かつ、センサ近傍にアナログデジタル混載ASICを設置したいという要望の高まりから、ASICをセンサ近傍に実装するかが課題となっている。そこで我々は新しい孔版印刷技術を用いて、約200μm厚のASICの段差を乗り越えるように金属配線を形成し、ASIC上部電極と実装基板電極間を接続し、金属配線が断線せず電極間が電気的に接続されていることを確認した。
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