研究成果の概要 |
ミリ波パルスESR測定を実現するために,高出力ミリ波源として154GHzのジャイロトロン発振器を用いたパルスESRシステムを開発した.ジャイロトロンの出力を数ナノ秒の高出力超短パルスに切り出す光駆動半導体スイッチの開発した.また,この超短パルスを励起光としてパルスESR信号を取り出す準光学伝送系の開発を行った.このシステムを用いてBDPAラジカルのFID信号を測定することに成功した.これにより,高周波領域では高出力の励起光源の不足から高周波化が困難であるとされていたパルスESR測定において,高周波ジャイロトロン発振器を用いることで可能になることを示し,さらなる高周波化が可能であることを示した.
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