研究課題
基盤研究(C)
銅系酸化物Pr2Ba4Cu7O15-δ (Pr247)の単結晶育成を行い,その電気伝導性を測定した。多結晶試料での超伝導の発現の観点から,単結晶による電気伝導性の異方性と一次元伝導に起因した超伝導に着目した。高圧酸素雰囲気下で自己フラックス法での単結晶の育成条件を探査し,急冷過程を含むことで目標物質の育成に成功した。ファンデルポー法による電気抵抗は,その大きさが方位によって1,000倍異なり,低抵抗方向では低温で超伝導の兆候と考えられる抵抗の落ちが観測された。
高圧,低温などの極限環境における超伝導体の物性