鉄系超伝導体Ba(Fe1-xCox)2As2、NaFeAs、LiFeAsに対して、75As核の核磁気共鳴NMRより、ネマチックゆらぎを調べた。As核の電場勾配のFe面内異方性etaの温度変化やx依存性から、ラマン散乱から得られる電気ネマチックゆらぎをモニターできることがわかった。キュリーワイス的温度変化を示すetaのワイス温度T_etaは、ゼロでないネマチック秩序をもつx<0.05の時、おおよそ~Ts-50 (K)の値を取る。T_etaは、ラマン散乱の結果と同様にCo濃度x ~0.055で、x>0.055では、Tetaは負を取り、反強的な軌道ゆらぎや秩序が存在すること示すことがわかった。
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