生体、生態系、経済・社会等の現実の複雑な系には、新規要素の包摂と要素の消滅が繰り返されているという共通の特徴が見られる。本研究ではこのような「開放進化系」について研究代表者が簡単な理論模型に基づいて発 見した新しい頑健性決定機構について研究を行い、その普遍性と現実問題への適用の妥当性を吟味した。この結果、生態系や社会系の多くで重要な性質である「相互作用に双方向性がある場合」など拡張モデルについて新し い発見をし、またそれを通して頑健性決定機構についてより良い理解を得ることができた。また、これらの結果については論文として出版しただけでなく、国際学会や解説記事を通じてより広く発信した。
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