本研究の目的は、マイクロ波やラジオ波を用いてスピン自由度を持った原子気体ボース・アインシュタイン凝縮体 (BEC) を制御し、非平衡量子ダイナミクスを観測することである。 ドレスト場を利用した相互作用制御の研究では、87Rb原子のスピン1の2つのゼーマン準位を用いて、空間的な非平衡ダイナミクスを観測した。ドレスト場の照射により、ベア原子で生じる相分離構造が抑えられることを実験的に明らかにした。更に、スピン1とスピン2のスピノールBEC混合系における非平衡ダイナミクスの観測に成功した。混合系の生成によって、磁気的な基底状態が変化することを明らかにした。
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