紐状の柔らかい分子からなる「ソフトマター」の分子間相互作用をトポロジーで制御することを目的とした。高分子鎖が末端を持たないトポロジーをとるときに末端がある場合とどのように異なるのか、あるいはリングのトポロジーがどのように相互作用に影響するかをシミュレーション法で検討した。計算効率をあげるため、FCC格子上で分子鎖を移動させるアルゴリズムを研究開発した。最も単純なTrivial-ringが相互陥入したカテナン型リングポリマーが、カテナン分子内における二つのリングの相互作用について検討を行い、セグメント間相互作用が消失するθ状態において、リング間の相互作用が反発力であることを明らかにした。
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