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2019 年度 研究成果報告書

日本海溝海底地震津波観測網を用いた浅部プレート境界の非地震性すべり過程の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K05260
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 固体地球惑星物理学
研究機関東北大学

研究代表者

内田 直希  東北大学, 理学研究科, 准教授 (80374908)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード繰り返し地震 / S-net / プレート境界地震 / スロースリップ / 非地震性すべり
研究成果の概要

本研究では、東北沖に新たに建設された日本海溝海底地震津波観測網(S-net)を用いて、観測空白域となっていた海域下のスロースリップや地震発生過程を推定した。予備解析からは、東北沖で周期的なスロースリップが発生していることを発見したほか、アスペリティへの載荷速度の変化により、地震性すべりと非地震性すべりが切り替わる現象を明らかにした。2018年にS-netのデータが公開された後は、波形データベースを構築し、地震波速度異方性に関して、海溝と平行な速いS波の振動方向を見出したほか、繰り返し地震の抽出に成功した。また共同研究としてS-netのセンサー姿勢推定、深層学習を用いた地震検知等に取り組んだ。

自由記述の分野

地震学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で用いたS-netは、世界で初めての広域定常海底地震観測網である。この浅部プレート境界の直上観測およびその予備解析により、海底下の地殻構造・繰り返し地震活動・非地震性すべり・スロー地震の相互作用等に関する、世界的な学術的成果が得られた。またこれらの成果およびS-netセンサーの設置方位、海底堆積物での地震波走時遅れ量等、本研究で整備したデータベースを用いた共同研究で得られた基礎的知識は、もともと地震・津波の早期検知という社会的意義をもつS-netの活用において、その精度向上にも将来的に役立つと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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