星が生まれるときには、周囲にガスや固体微粒子から成る円盤が存在することが観測されている。太陽系当初の状態を保存している隕石は、主にコンドルールというミリメートルサイズの球状の岩石から成る。コンドルールが集まって微惑星という小天体が形成される過程として最も有力なのは、円盤内でガスと固体微粒子が摩擦相互作用をしているときに固体微粒子が濃集するストリーミング不安定性と呼ばれる機構である。本研究ではストリーミング不安定性による固体微粒子の濃集条件が2つのパラメータで表現できることを明らかにした。この結果は、様々な原始惑星系円盤における微惑星形成条件に応用可能である。
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