中・大地震により関東堆積盆地において励起された長周期地震動(周期4~10秒)の大きさと卓越周期の特徴を調べた。その結果、上下動と水平動のフーリエスペクトルを比較すると、水平動のほうが振幅が大きく卓越周期が長い特徴がみられた。この結果は、解析した長周期地震動についてはLove波が支配的であることを示唆する。また、房総半島の中央部では卓越周期が長くなる現象がみられた。 関東堆積盆地の地震波速度構造モデル(SBVSM)を用いた長周期地震動シミュレーションでは、観測された長周期地震動の振幅と包絡線形状を概ね再現できることが確認された。
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