2015年4月に観測を終了したアメリカの水星探査機メッセンジャーの全球データのうち画像と高度計のデータを解析して特徴的な地形「直線崖Rupes]を詳細に調べた。断層の高度差と断層が大円上に分布していることから、水星地殻の全球的な収縮で断層崖が形成されたことを明らかにした。また、月面上にある直線崖が玄武岩マグマが固化した海の周縁部に分布していることから月ではマグマの固化に伴って掃き寄せられる形で断層崖が形成されたことを比較惑星学的に明らかにした。 本研究で獲得できた水星観測データの解析手法を使って日欧共同次期水星探査機ベピコロンボの観測計画の策定とデータ解析計画の立案を行えるようになった。
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