35GHz帯(Ka帯)走査型雲レーダーを用いた過冷却水滴存在域の識別方法の検討を行った。雲粒子ゾンデや雲粒子センサー(CPS)ゾンデを用いた直接観測と、雲レーダーによる観測を実施し、過冷却水滴層が氷粒子なしに単独で存在する場合、レーダー反射強度と偏波パラメータの一つレーダー反射因子差(ZDR)を用いて識別できる可能性があることがわかった。適用できる箇所が限定的であると考えられるため、偏波機能を用いないレーダー、ライダー、マイクロ波放射計を用いたその他の識別方法についても最新の動向をレビューした。
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