研究課題
基盤研究(C)
惑星探査機による従来の電波掩蔽観測では、対象惑星の大気組成比を仮定して屈折率から数密度を求め、更に静水圧平衡を用いて気温を得る。本研究では逆に、火星大気主成分の二酸化炭素(CO2)が極夜で凝結することを利用して、気温の解がCO2凝結温度になるように火星大気組成比を求める手法を提案し、極夜域でのCO2混合比の鉛直分布を得た。また、極夜域でのCO2過飽和の成因についても詳細な解析を行い、大気波動(定常波及び非定常波)が重要な役割を果たしていることを明らかにした。
地球および惑星大気科学