沿岸域は物理的、化学的そして生物学的な時空間変動が大きい。この様な極めて複雑な沿岸域の環境モニタリングの手段の一つとして、海色リモートセンシングは有効な技術である。この目的のため標準光学部品のみで構築された新型分光放射計を開発した。また、重量も1Kg以下を達成しており、ドローンによる海色観測に適した性能を有している。 他方、沿岸水の光後方散乱特性は測定が極めて困難であるため、十分な理解がされていない。この事が沿岸域における海色観測を困難にしている。この様な観点に立ち、光後方散乱係数推定法法を開発した。これによって、海色リモートセンシング技術を沿岸域に適用できる環境が整った。
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