(一財)電力中央研究所の大型造波水路(長さ205m,幅60cm, 深さ95cm)において津波堆積物実験が行い,1.6GHzアンテナを用いたGPR(Ground Penetrating Radar)探査を行った.実験は水路に混合砂(中央粒径:約0.2mm)をしき,中央部に高さ20cmの砂丘をつくり汀線とした.津波(波高約80cm)は砂丘をこえて陸側に遡上し層厚が1-3cm程度の津波堆積物を堆積した.砂丘背後のフルード数は1.6程度.探査では砂丘前後に凹地状反射面が,砂丘より陸側では緩やかに上に凸の平行する二層の反射面が認められ,これらは跳水によるものとantiduneの可能性が示唆された.
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