納沙布岬貫入岩体の貫入時に液体であった部分の結晶化過程について、薄片解析装置を構築して研究を行った。薄片解析装置は試料ステージを固定し、試料板上下の偏光板を同期して回転できるシステムとし、偏光角度を変化させて撮影した複数枚の画像の合成・解析が容易になるような機構とした。解析はImageJ, Pythonなどを利用して計算し、レタデーションと主軸の方位の解析を行えるシステムとした。本装置により、特に、岩体下部のデータを詳細に計測し、CSD解析を行ったところ、下部の冷却は熱伝導冷却と調和的であることが判明した。斑晶含有型マグマ溜まりの最下部は熱伝導冷却が支配的であることが示唆された。
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