Mg2SiO4フォルステライトについて、ダイアモンドアンビル高圧発生装置と外熱ヒーターを組み合わせることにより高温高圧ラマン分光測定を行った。300-573 Kにおいて決定された6つの格子振動モードのモードグリューナイゼン定数は温度変化によらずほぼ一定であった。このことから、約600 K以下では熱的グリューナイゼン定数もほぼ一定であることが導かれた。また、熱的グリューナイゼン定数の温度依存性を組み込んだ熱膨張率の理論計算の手法を開発し、MgSiO3アキモトアイト、Mg14Si5O24 anhydrous phase Bおよびα-PbO2型TiO2の熱膨張率の高温外挿に適用された。
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