研究成果の概要 |
1,4-フェニレン系スペーサーを有するヘキサピロール複核Ni錯体を開発し、そのらせん方向を95%以上のジアステレオ選択性で制御できることを見出した。その2,5-ヒドロキノンスペーサー誘導体では銀/硝酸銀参照電極に対して、0.20 V, -0.20 Vでの電極酸化還元が可能となり、それに伴う可逆的なCDスペクトル変化では酸化体の吸収極大681 nm の波長で還元体の強度がゼロとなるON-OFFスイッチングが実現できた。3,5-ピリジン系スペーサーの誘導体についても検討し、溶媒の極性あるいはハイドライド酸化還元による著しいスペクトル変化が可逆的に起こることを見出した。
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