| 研究課題/領域番号 |
15K05427
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| 研究機関 | 岡山大学 |
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研究代表者 |
前田 千尋 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (80581371)
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| 研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | ポルフィリン / カルバゾール / 近赤外吸収 / BODIPY |
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| 研究実績の概要 |
ポルフィリンは広いパイ共役系を有する大環状化合物であり、可視領域に強い吸収帯を示す色素である。一方で芳香環の縮環により共役系が拡張したポルフィリンは、吸収が長波長シフトすることで近赤外領域での吸収が可能である。近赤外光は人体に無害であることから光線力学療法への応用が期待されている。カルバゾールがベンゾ縮環したピロールであることに着目し、我々はカルバゾールを出発物質として新規な縮環ポルフィリノイドの開発に成功した。このカルバゾールポルフィリンは４つのベンゾ縮環のため強い近赤外吸収を示す。本研究ではカルバゾールを組込んだ新規ポルフィリノイドやその多量体を合成することを目的としている。
本年度はカルバゾール骨格を組込んだBODIPYの開発に成功した。興味深いことに固体発光も示した。結晶構造解析により得られた結晶のパッキングと発光の性質の関連性についても明らかにし、論文への掲載が決まった。また新規BODIPY二量体の合成にも成功している。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度カルバゾール骨格を組込んだ新規BODIPYの開発に成功した。当初想定していなかった固体発光も示し、結晶構造との相関まで明らかにすることができた。また新規BODIPY二量体の合成にも成功し、本年度は順調である。
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| 今後の研究の推進方策 |
引き続きカルバゾール骨格を組込んだポルフィリンやBODIPYの開発を行う。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
原料として用いる試薬が国内の試薬会社で製造未定となったため年度内に購入できなかった。
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| 次年度使用額の使用計画 |
上記の試薬を次年度において購入する。
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