水溶液中に生成するジシアノ金(I)錯体の会合体が、共存分子により会合度・発光量子収率が著しく増大することを見出した。4級アンモニウムおよびこれらを重合したカチオン性ポリマーが共存するときにとくに大きな効果が見られた。濃度依存性と発光波長の解析から、5量体から8量体以上の会合種が生成していることが明らかとなった。逆に、テトラシアノ白金錯体では4級アンモニウム系の共存種では会合が阻害されることが明らかとなった。 時間分解分光計測により、これら大きな会合種の核波束運動を計測したところ、極めて大きなビート信号を計測した。振動解析により、観測される吸収帯の詳細な帰属を行った。
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