研究課題
基盤研究(C)
異種金属一次元鎖錯体で強磁性を実現するために、第一遷移金属を白金でサンドイッチした三核錯体を原料に、一次元多核化を検討した。鉄を組み込んだ一次元鎖錯体は合成できなかったものの、その原因が三核錯体と二核二量体との平衡反応にあることを明らかにした。コバルトを用いて常磁性異種金属一次元鎖錯体の合成に成功し、異種金属結合を介して、コバルト間で反強磁性的相互作用することを見出した。また、銅を用いて、新規環状四核錯体および六核錯体を合成し、その諸物性を明らかにした。
金属錯体化学