研究成果の概要 |
カプセル分子に変換する配位高分子として、1,4-bis(imidazol-1-ylmethyl)-2,3,5,6-tetramethylbenzene (bitb)と臭化銅(II)を反応させ [Cu(bitb)2Br2]を得た。この配位高分子は、過塩素酸イオンを捕捉したM2L4カプセルに構造変化を起こすことが明らかとなった。出発物質の配位高分子、ならびに生成するカプセル分子が水に不溶であるため、水溶液中から選択的に過塩素酸イオンを除去できることが分かった。また、速度論的に安定な配位高分子と、熱力学的に安定な配位高分子を単離し、それらの構造的な安定性と構造変換の活性の関係を明らかにした。
|