研究課題
基盤研究(C)
一般的に酸化触媒反応は、酸化を受ける基質と同じ量の化学酸化剤を必要とする。化学酸化剤を使用すると望ましくない副生成物を生じることになるので、コストや環境負荷の観点から大きな問題があった。本研究では、安価に入手可能なアルカリ水溶液との接触をトリガーとする新規の空気酸化反応スキームを考案して、その学理構築を試みた。マンガン3価錯体がアルカリ水溶液との反応で還元力の強い化学種を生成して、酸素分子の活性化を進行させることを見出した。
錯体化学