研究成果の概要 |
アダマンタン骨格をコアとする三脚形トリチオール(分子三脚)に、金属イオン配位能をもつデアザプリンと電気化学活性なフェロセンを結合した分子の自己組織化単分子膜をAu基板上に作製した。この単分子膜中のフェロセンの酸化還元電位はPb2+, Zn2+, Hg2+の存在下で正電位側にシフトするが、Cu2+, Na+存在下ではシフトしないことが確認された。また、この方法によって極めて低濃度(1.0E-9 M)のPb2+を検出できることが示された。以上、分子三脚の単分子膜を用いて、イオン選択性を有する超高感度イオンセンサーが構築できた。
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