アルデヒドのエナンチオ選択的な不斉ビニル化反応に有効なキラルアルミニウム触媒系を開発した。末端アルキンのトリメチルアルミニウムによるカルボメタル化反応により位置選択的かつ立体選択的に調製した(E)-三置換ビニルアルミニウム反応剤を3,5-ジフェニルフェニルH8-BINOLから発生するキラルアルミニウム触媒(5 mol%)共存下でアルデヒドへの反応に用いると、対応する光学活性体アリルアルコールがエナンチオ選択的に得られた。興味深いことに、キラルアルミニウム触媒は、同じ配位子を用いたキラルチタン触媒とは逆転した全体配置の生成物を選択的に与えた。
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