金属基板上に異種金属ナノ粒子を修飾することにより電気化学分析に有効な電極の開発と機能探索を行った。各種金属基板への金ナノ粒子修飾から検討を開始し、その初期段階で、ニッケル基板電極の有用性や、金属線をそのまま基板として電極を構築できること、異種金属間の酸化還元電位差を利用することで金属基板表面へ異種貴金属ナノ粒子を修飾できること、などを明らかにした。これらに基づき、金ナノ粒子修飾ニッケル線電極については、金の電極触媒能を活かして極少量の金しか使用しない機能性電極を構築した。また、ニッケル線へのパラジウムや白金ナノ粒子の修飾や、チタン線への金ナノ粒子修飾の特徴や機能についても明らかにした。
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