コア2糖鎖を利用した新規な癌悪性度診断法の確立を目指して、コア2糖鎖(分岐型三糖)の部分構造に相当する2種類のカルバ二糖をターゲットとして、必要なカルバ糖受容体および糖供与体の合成を検討した。 その結果、カルバ糖ブロックとしては、アノメリック位にヒドロキシ基を有する2種類のカルバ-β-D-ガラクトース受容体5, 14およびカルバ-N-アセチル-β-D-グルコース35の合成を達成した。一方、糖ブロックとしては、11工程で6位にトリフレート基を有するGalNAc供与体46の合成を達成した。3位にトリフレート基を有するGulNAc供与体の合成に関しては、GalNAc48の反転反応を検討中である。
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