本課題では、重要なリサイクル資源である廃プラスチックを効果的に選別回収するために必要となるプラスチックの種類や劣化の程度をオンライン・リアルタイムで計測可能な技術の開発を目指した。はじめに、ラマン分光法の特長を生かしつつ、迅速簡便な測定が可能な装置の試作や促進暴露標準劣化サンプルの作成とその熱物性評価を行った。次に、標準サンプルの測定からラマンスペクトル中の複数の適切に選ばれたピーク強度と劣化の相関を明らかにするとともに、劣化評価精度向上のためのナノ構造を利用した表面増強ラマン(SERS)による信号増強法やサポートベクターマシン(SVM)による数値解析方法の開発を行った。
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