本研究では、トリル基のリチオ化による表面開始リビングアニオン重合による、コア-シェル型ハイブリッド微粒子の合成と、それを用いた高機能複合材料を行った。その結果、無機微粒子としてシリカやカーボンナノチューブの表面にトリル基を導入し、そこからのアニオン重合を行うことで、目的のコア-シェル型のハイブリッド微粒子が得られることを明らかにした。同様に金属ナノ粒子の表面からもグラフト化が行えることがわかった。また得られたハイブリッド微粒子を用いたコンポジットを作成したところ、得られたコンポジットは高い力学特性を示した。これは微粒子とグラフトしている高分子が共有結合で強く結合しているためだと考えられる。
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