研究課題
基盤研究(C)
絡み合った高分子は熱平衡下ではレプテーション運動により自ら絡み合いを外すことで緩和するが、この緩和速度より速い流動を与えると、流動により分子鎖が絡み合いから引き抜かれるため、緩和が加速すると考えられてきた(CCR機構)。本研究では、シミュレーションによりずり流動下での応力緩和と誘電緩和を調べ、実際にCCRによる加速があることを示した(但し、誘電緩和については実験とは必ずしも一致しない)。また、ずり流動下では分子鎖は回転運動を行っており、回転速度はずり速度の1/2乗に比例することも示した。
レオロジー、高分子物理学