マイクロ・メゾ成形による金属部品の精度と信頼性に大きな影響を及ぼす工具/材料間の摩擦界面挙動を定量化し,モデル化することを目的とした.摩擦力直接測定では,無潤滑条件で円柱圧縮を行った場合に,成形加工中の垂直・水平力の変化を捉えることができた.摩擦界面の原子スケール計算では,各種皮膜(TiN,VC,CrN)近傍のAl-Al同志のポテンシャルを求めた.これらのポテンシャルを用いて,Al原子の凝着挙動を解析した.各種皮膜上のAlの凝着量の接触電位差測定では,いずれも同じ傾向を示していて違いは現れなかった.原子スケール計算との比較を行うため,現在は,真空中で加工と測定を連続して行う装置を開発している.
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