本研究は,小型DCモータのブラシなどに広く使用されている電気しゅう動接点の性能向上を目指して,潤滑状態下で広範囲の運転条件で通電可能なしゅう動接点の形状や材料について提案した. その結果,安定した通電特性をもたらし,機械的損失である接点部の摩擦力を低減させるためには,運動面側に円弧溝を設けたディスクを,静止側にしゅう動面が球面形状のライダを組み合わせた接点が望ましいこと,その中でもディスク上の円弧溝幅を大きく,さらにディスク材料に通常のsolid金属より多孔質含油材料を用いた方が,より性能が向上することを明らかにした.
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