各種工学分野で重要となる乱流輸送現象の解明を目的として、壁面乱流場の直接数値計算(Direct Numerical Simulation, DNS)コード開発を実施した。開発コードはスーパーコンピュータ上で70Tflop/sの実行演算速度を実現した。 本DNSコードを用いて、摩擦レイノルズ数とチャンネル半値幅に基づくレイノルズ数8000(世界最大レイノルズ数)におけるDNSデータベースの構築に成功するとともにそのデータベースをWeb上に公開した。得られたデータベースは、レイノルズ応力の対数則分布を数値的に初めて再現できており、高レイノルズ数乱流輸送現象の解明に大きく寄与することが期待される。
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