本研究の目的は、弱電離プラズマ流を伴う気液2相流体のEHD現象の可視化と定量評価を具体化すること、ならびに気相ラジカル粒子と液相界面反応に基づくEHD効果を評価することであった。実験では気体側から気液界面および液体内部へ進展するパルス性状のイオン流によるEHD現象を対象とした。まず、弱電離プラズマを伴う気液2相流体の可視化結果については、気相および液相における誘電的特性および電気伝導特性を評価し、液体の導電率が電気流体力学効果に大きな影響を及ぼすことを定量化した。次に、相対湿度をパラメータとして電離作用の評価を行った。その結果、放電遅れ特性の解析からイオン極性の効果に関わる知見を得た。
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