3x3の9本の流路を有する燃料極支持形ハニカム固体酸化物形燃料電池を電解質、空気極をその支持体上に当研究室において塗布,焼成し作製した.燃料極流路と空気極流路本数の割合を変えたところ,空気極流路本数の増加により,体積出力密度の増加が見られた.また,電流電圧特性を比較したところ,従来型の電解質支持型のハニカムSOFCに比べ有望な体積出力密度が得られた.これは多孔質内に3次元的に燃料拡散が促進されるためと考えられる.有限要素法の適用による三次元水素分圧分布および電流分布解析からも,流路配置による3次元的燃料拡散挙動が示され,重要な設計因子が明確になった.
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