熱交換器の伝熱促進用要素として,アルミ素線から機織りによりアルミ織物を製作した.アルミ織物から製作した波型アルミ織物フィンを流路に設置する場合の伝熱促進と圧力損失を調査した.波型アルミ織物フィンは,何も設置しない場合に対して平均約14倍の高い熱伝達率を示し,また必要な送風動力は不織布で製作した繊維層より小さく,一般的な多孔質体に対して広い範囲で適用可能であることが分かった.また,圧力損失低減の検討において,バイパス流の利用は熱伝達の低下を招くこと,しかし多孔質体の通過距離を短くすることで,熱伝達率を維持しながら送風動力を低下させることが可能であることが分かった.
|