再生医療用細胞の凍結・融解後の生存率向上のため、極低温流体による浸漬冷却時の冷却速度を改善を試みた。浸漬冷却時に冷却試料表面に発生する、沸騰状態の抑制のため、容器表面を金属メッシュで覆い、表面形状の変化による伝熱特性の変化を明らかにした。金属メッシュで覆うことで、冷却開始直後に発生する膜沸騰時の容器表面の温度上昇を抑制できることが確認できた。また、非定常熱伝導方程式より、液体窒素と液体ヘリウムによる冷却時の温度変化を比較を行った。液体ヘリウムによる冷却のほうが、液体窒素に比べて、冷却開始からの温度低下は早くなるが、冷却速度に大きな違いは無いことが確認できた。
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