溶融塩ガス化と溶融炭酸塩形燃料電池を組み合わせた高機能ダイレクトカーボン燃料電池の開発を行った.その結果,①HF-DCFC用電解質/ガス化用溶融塩はLi/K系炭酸塩に決定した.②T-MCFCの作成方法を確立できた.③T-MCFC特性として100mA/cm2で600mVを得た.④HF-DCFCの運転条件を模索するため,50mA/cm2に木質バイオマスペレットまたは褐炭を燃料として投入したが,ほとんど電圧への影響がなかった.T-MCFC温度を優先するため溶融塩温度が700℃以下でガス化が行われていなかった.今後は,溶融塩温度を上げた時のT-MCFC性能への影響についても検討していく.
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