研究課題
基盤研究(C)
①動吸振器を用いロープ張力を変動させることで、ロープの横揺れを低減できること、またその最適パラメータの選定方法を示した。②ロープ揺れを抑制するための変位拘束部材を有するロープの周波数応答特性を数値解析により求めた。また、対応する自由振動についての理論解を求め、共振振動数が固有振動数と良く一致すること、振動モードが類似していることを明らかにした。③変位拘束部材の影響をより正確に評価するため、ロープの曲げ剛性、粘性減衰、構造減衰を同定する方法を示した。
機械力学
①変位拘束部材を有するロープの振動解析をする際に、幾何学的に非線形なロープの自由振動を線形の強制振動に置き換えて理論解析する方法を示す等、学術的意義がある一方で、②閉じ込め事故の防止やエレベータ復旧時間の大幅な短縮等に応用でき、高層ビルを利用または居住している人の安全性や地震後の利便性を高めることができるという社会的意義がある。