本研究では新しいエネルギー回収システムが考案され,そのシステムは両端に薄肉板を有する円筒構造であり,端板の中央には圧電素子が貼付され,一方の端板には調和成分あるいはランダム成分の点加振力が付加される.本システムでは,端板に供給された振動エネルギーは圧電素子を介して電気エネルギーに変換され,さらに端板から放射された音響エネルギーは機械音響連成を介し,非加振側端板を励振することになる.本研究では端板に供給されるパワーと発電時の電力,及びそれらより求められる発電効率に注目し,本システムの発電特性を理論解析と実験の両面から検討している.
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