熱交換器設計における共鳴騒音問題に関し、設計時点での事前予測を可能にする実用性の高いシミュレーション方法を開発する。そのため、共鳴発生実験を援用した、現象論的な数値計算モデルを提案し、その信頼性を検証した。設計予測のための数値モデルの特徴は、①渦放出挙動の単振動モデル化、②渦放出の同期化現象を組み込むための確率論的なモデル化、③渦-音場フィードバック形式の組み込み、である。これらの点について、管群設計上の主要パラメータである管ピッチ比を変化させた場合の妥当性を実験検証した。以上の結果、提案する計算法により共鳴発生予測が実現可能であることが示されたといえる。
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