表面粗さ計測の現場で使用されるローパスフィルタは多くの場合、国際標準であるガウシアンフィルタとは全く異なる結果を与える。このような不一致の要因は、ローパスフィルタの2つの重要な特性である振幅伝達特性と位相補償特性を検証すれば明らかになる。しかし、エンド効果やデータの両端の不連続性などから、実際の測定データを用いてこれらの特性を計算することは不可能である。 この問題を解決するために、せん断、点対称拡張、周期的伸長を用いたローパスフィルタ処理の方法を提案した。エンド効果や両端の不連続性の影響を受けずに、実際のデータから振幅伝送特性と位相補償特性の計算を行うことができた。
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