本研究では、固体の粘弾性特性を、高周波数領域までこれまでよりも精度よく測定できる装置の開発を行った。本装置は、実使用状態に圧力を変更することも可能である。また、粘弾性特性の周波数応答関数の周波数範囲を高めるために、固有振動モードの影響を補正する方法を提案し、その補正法を用いた場合の誤差率を求めた。 開発装置を用いて天然ゴムの粘弾性特性を測定し、従来の測定装置であるRheogel E-4000 による測定結果と比較を行った。その結果、Rheogel E-4000の測定可能範囲である1kHzまでは、測定結果はよく一致した。また、開発装置では6kHz まで、6倍に測定周波数を拡大することができた。
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