研究課題
平成27年度において得た,(ア)「液体MCFゴム触覚センサ」における,天然ゴム,ニッケル粉等の金属粉,磁性流体のそれぞれの種類や濃度を振り,組み立てた実験装置を用いて,電流変化を測定し,触覚センサとして最適となる種類や濃度を特定する実験を行った結果についての物理的,及び物質科学的検証を行い,成果として論文にした.また,(イ)実験装置を用いて,色んな種類の柔軟な材質や物体に対して電流変化を測定し,触覚センサの有効性を調べる追加実験を行った. また,(ウ)「液体MCFゴム触覚センサ」の最終的な実用化された現実的な形としてどのような形態をとるべきかを確立するために,センサ部のみならず,小型化した電流増幅用アンプ全体を含んだシステム化を構築し,実際の場合を想定した実験を行い,センサシステムの有効性を調べる実験を平成27年度に引き続いて行った.また,(エ)固体のMCFゴムは磁場に反応し磁気クラスタにより触覚が向上することから,液体MCFゴムも磁場に反応し磁気クラスタが形成され,それ故,触覚センサの特性が向上することが予想される.このコンセプトに基づき,磁場を駆使した「液体MCFゴム触覚センサ」を構築するために,まず,固体のMCFゴムと液体のMCFゴムにおける磁気クラスタや触覚センサ特性の違いについて先の実験装置を用いて実験的に調べ,次いで,これらから,固体のMCFゴムにおける磁気クラスタの特性を液体のMCFゴムの特性を高めるための条件を得て,再度,「液体MCFゴム触覚センサ」における電気的,材料力学的特性について実験的に調べた.
1: 当初の計画以上に進展している
「液体MCFゴム触覚センサ」の発展型として,本研究の次段階の形態におけるセンサの開発研究に着手している.未だ完成形には到っていないが,発展型センサにおいて種々の実験条件における特性を得ている.
平成29年度は最終年度であるので,「液体MCFゴム触覚センサ」における構築のまとめとして論文にて公表することや,その発展型センサについての提案を行う.
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (4件)
Snsors
巻: Vol. 17, No. 2 ページ: 346
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巻: Vol. 17, No. 4 ページ: 767
10.3390/s17040767
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10.3390/s16091521
World Journal of Mechanics
巻: Vol. 6, No. 10 ページ: 357-378
10.4236/wjm.2016.610026
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: 10.4236/wjm.2016.610027