身体力学系の動力学特性を表したモデルを用い,順動力学的に走動作をコンピュータ上で生成をすることができれば,筋力の変化やシューズなどの力学特性変化と運動フォームとの関係を計算論的に評価することが可能となる.このような用途を目指した3次元全身神経筋骨格モデルと,それを用いた走動作の動力学シミュレーションモデルの開発を行った.ここでは特異値分解による低次元化運動軌道記憶のような上位神経系に対応する学習的機能などを従来の神経筋骨格モデルに追加することで,秒速6メートルの走動作を実現した.またスポーツ用義足の形状と運動フォームの最適化問題についても取り組んだ.
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