再生可能エネルギー発電が電力システムに大量に導入された場合の影響を評価するためには,計算機によるシミュレーションが必要不可欠である。このシミュレーションでは,実際には連続的に変化する「時間の流れ」を,例えば1秒や30分といった単位で細切れに(時間離散化)してモデル化する必要がある。細かく離散化するほどモデルの精度は向上するが,計算時間は増加するデメリットがある。そこで本研究では,解析の重要度に応じて,時間離散幅を動的に変更する手法を開発し,蓄電池導入量の評価,ならびに発電機起動停止計画問題(UC)への適用を試みた。その結果,特にUCについては計算時間を30%程度に短縮することができた。
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