生活排水や工場排水に含まれる難生分解性の有害物質を除去するため、酸化力の高いOHラジカルの水中での直接的発生法について検討した。まず、省エネ化および多数の半導体の同期運転のための回路構成を検討し反応電極の駆動に十分な電気出力を得た。これを用いて、高速回転する水中電極にて沿面放電させ、酸化分解処理を行った。 微生物への影響を調べた結果、適度な放電を行えば有害物質は細菌により分解されやすい状態に変化して、細菌が増殖することが分かった。一つの処理槽において、高電圧の処理に引き続いて微生物の助けが得られれば、コンパクトで電力消費の少ない排水処理法を構成しうることが示唆された。
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